なぜ生徒から学ぼうとはしないのか? [戯言(音楽)]
音楽専門学校の講師を激怒させた「あまりにも酷い生徒レベル」
上記リンク先の記事内容をざっくりまとめると、
「あるプロの音楽業界人が音楽専門学校の講師を務めたところ、初回の授業で生徒のレベルの低さに驚いたり激怒してしまった」。
で、驚いたり激怒した理由というのは、
1.生徒の音楽レベルの格差(驚きのレベル)
「教えることが何もないぐらい音楽知識が豊富な子がいる一方」で、「楽譜が読めない生徒や、楽器が何もできない生徒もたくさんいました」。
2.音楽ソフトを購入したことの無い生徒がいた(怒りのレベル)
「生まれてから1枚もCDを買ったことがなく、1曲たりともダウンロードをしたことがないという人」がいた。
以上2点の内、今日は第1点目について私見を述べます。
この講師の方、初回の授業ということで全体のガイダンスとして、「ビートルズ、マイケル・ジャクソン、坂本龍一などを例に挙げて、彼らがいかに革新的であったか、レコーディングにどんな技術が使われているのかといったこと」を話したんだそうです。
だけど生徒たちの反応が薄いので、ある生徒に「普段どんな音楽を聴いているの」と質問したところ、「まったく聞いたこともないアーティストの名前が返ってきた」。
で、「誰?」と尋ねたら、「ニコ動(ニコニコ動画)の歌い手」だと…
さらに別の生徒に尋ねてみると、「アニソンの歌手の名前を次々と挙げた」と。
うーむ
この講師の方、生徒の無知を嘆いているのか責めているのかよく分からないんだけど、「自分の無知」についての自覚が無さ過ぎじゃないでしょうか?
ニコ動というまったく素人でも自分の好きな曲を自由に歌って発表できる場があって、それを多くの若い人たちが享受していること。
インターネット普及後、激変し続けているコンテンツ産業について考え直す良い切っ掛けになると思うんだけどさ。
そして、60年代の手塚アニメ(冨田勲!)の時代から、アニソンが実は音楽性豊かな表現ジャンルであり続けていること。
この講師の方の頭の中には、アニソンを軽視していた昭和の業界人の価値観が根強く残っているのではないでしょうか?
私が思うのは、この講義に集まっている生徒たちの音楽教養レベルの差異とその内実は、大変興味深いということです。
音楽について多方面に熟知している生徒がいる一方で、自分の本当に興味ある音楽しか聴かないという生徒もいる。
特に後者の人たちは、いわゆる「サブカルチャー」にどっぷり浸かっているようなタイプかもしれない。
だとすると、この講師の方が今まで接することのなかった音楽ジャンル、表現メディア、コンテンツ産業の世界に触れる良い機会じゃないですか!
自分のよく知らなかった領域について、生徒たちから情報提供して貰えれば良いじゃないですか?
自分の知見を拡げるこんな良い機会をみすみす逃すなんて、なんて勿体ないことしているんでしょうかね。
上記リンク先の記事内容をざっくりまとめると、
「あるプロの音楽業界人が音楽専門学校の講師を務めたところ、初回の授業で生徒のレベルの低さに驚いたり激怒してしまった」。
で、驚いたり激怒した理由というのは、
1.生徒の音楽レベルの格差(驚きのレベル)
「教えることが何もないぐらい音楽知識が豊富な子がいる一方」で、「楽譜が読めない生徒や、楽器が何もできない生徒もたくさんいました」。
2.音楽ソフトを購入したことの無い生徒がいた(怒りのレベル)
「生まれてから1枚もCDを買ったことがなく、1曲たりともダウンロードをしたことがないという人」がいた。
以上2点の内、今日は第1点目について私見を述べます。
この講師の方、初回の授業ということで全体のガイダンスとして、「ビートルズ、マイケル・ジャクソン、坂本龍一などを例に挙げて、彼らがいかに革新的であったか、レコーディングにどんな技術が使われているのかといったこと」を話したんだそうです。
だけど生徒たちの反応が薄いので、ある生徒に「普段どんな音楽を聴いているの」と質問したところ、「まったく聞いたこともないアーティストの名前が返ってきた」。
で、「誰?」と尋ねたら、「ニコ動(ニコニコ動画)の歌い手」だと…
さらに別の生徒に尋ねてみると、「アニソンの歌手の名前を次々と挙げた」と。
うーむ
この講師の方、生徒の無知を嘆いているのか責めているのかよく分からないんだけど、「自分の無知」についての自覚が無さ過ぎじゃないでしょうか?
ニコ動というまったく素人でも自分の好きな曲を自由に歌って発表できる場があって、それを多くの若い人たちが享受していること。
インターネット普及後、激変し続けているコンテンツ産業について考え直す良い切っ掛けになると思うんだけどさ。
そして、60年代の手塚アニメ(冨田勲!)の時代から、アニソンが実は音楽性豊かな表現ジャンルであり続けていること。
この講師の方の頭の中には、アニソンを軽視していた昭和の業界人の価値観が根強く残っているのではないでしょうか?
私が思うのは、この講義に集まっている生徒たちの音楽教養レベルの差異とその内実は、大変興味深いということです。
音楽について多方面に熟知している生徒がいる一方で、自分の本当に興味ある音楽しか聴かないという生徒もいる。
特に後者の人たちは、いわゆる「サブカルチャー」にどっぷり浸かっているようなタイプかもしれない。
だとすると、この講師の方が今まで接することのなかった音楽ジャンル、表現メディア、コンテンツ産業の世界に触れる良い機会じゃないですか!
自分のよく知らなかった領域について、生徒たちから情報提供して貰えれば良いじゃないですか?
自分の知見を拡げるこんな良い機会をみすみす逃すなんて、なんて勿体ないことしているんでしょうかね。