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マルクス生誕200年に思うこと [戯言(哲学・思想)]

マルクス生誕200年、独で式典 抗議の活動も

行き詰まる資本主義救う? マルクス、生誕200年で脚光


先月のお話しですが、1818年5月5日生まれのカール・マルクス生誕200年を迎えました。

上記リンク先の記事から各国で記念行事が開催されたことが窺えます。

ただ、なんとなくの印象ですが、いまいち話題にならなかったし、盛り上がりに欠けたように思うのですが…

こんな印象を抱いてしまうのは、私が大学生だった1983年、この年の盛り上がりを体験しているからなんですね。

1983年、この年はマルクス没後100年にして、ケインズとシュンペーター生誕100年の記念すべき年でした。

書店には特集雑誌・関連書籍が並んでいた記憶があります。

ああそうだ、シュンペーター関連の書籍はやや少なかったかな…

同じ1883年生まれのオルテガの大衆社会批判は保守論壇を中心に盛り上がったかな…

西部邁氏の『大衆への反逆』(文藝春秋)はこの年に出版されていますね。

ちなみに、それまで社会経済学者だった西部氏は上記書籍をもって「真正保守思想家」として論壇に登場しています。

同じく1883年生まれのヤスパースに関しては、まったく盛り上がらなかったように記憶していますが…

閑話休題

あれから35年が経って、マルクスとケインズ、シュンペーター、その後の三者の評価の違いは大変興味深いものがあります。

まず、シュンペーターは「イノベーション」論の先駆者として、経営学・工学、さらには経済政策の分野で高く評価されるようになりました。

バブル崩壊後の日本経済の長期停滞を打破するに足るコンセプトを提示した偉人として、ビジネス雑誌でも頻繁にその名を目にします。

ただ、「創造的破壊」という言葉が独り歩きしている感もあって、業績の全体にまで評価が及んでいないのが危惧されるところです。

ケインズに関しては、ハイエク、シュンペーター、K・ポランニーらと比較検討されながらも、経済思想家として確固たる地位を保持し続けています。

まあ、批判も多いんですけどね…

景気後退期の経済政策の軸たる「有効需要の創出」は、好景気に転じた後も継続されると、公共事業が際限も無く投資され続け、財政を圧迫する要因となります。

いわゆる「土建屋国家」批判が起こる所以の根源として指弾されたりもします。

ただ、この点に関しては、ケインズ本人よりも、景気の変化を考慮せずに公共投資を続ける財政官僚の責任が大きいのですが…

付け加えると、ケインズ理論は「新古典派総合」を経て、マクロ経済学の土台の一つとして継承されています。

政府は、好景気期の緊縮財政で蓄積した国庫を、不景気になったら公共事業に積極的に投資するべし!

えっ? 「新古典派総合」も、とっくの昔に批判されているって?

はい、その通り!

実は理論や学説が「批判的に検討・検証」されることは、とても大事なことなんです。

さて、マルクスに関して言うと、頭ごなしに批判・否定する方々がおられる一方で、「とにかく、批判するな!」オーラを発して「筋道立った批判」すら頭ごなしに否定する方々も大勢いらっしゃいます。

この点が、マルクスとその学説を自由に論じられない知的環境を作り出しています。

まったく困ったものですよね!
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大阪北部地震の被災者の方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます [ご挨拶]

この度の大阪北部地震により尊い命を失われた方々に、心より哀悼の意を表します。

また、被災された皆様、ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
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第329回三原どうでしょう鑑賞記録 [三原どうでしょう鑑賞記録 2018年5月~12月]

第329回三原どうでしょう 2018/06/11

 MC:
  グラハムさん
  コニケンさん
  タカポンさん
  
 スタッフ:
  カイトさん(オペレーター、声のみ出演)

 2018年6月11日 20時より冨士写真館から生放送配信開始


【番組内容】

・前口上:
 ロックで綱渡り的な人生を送る三原人が
 ここ冨士写真館に集い、日常の戯言を
 『高山病』の如く語る生放送♪

・コニケンさん:今、シンガポールが暑い…
【補足】米朝首脳会談に関する短いトークでした

・常連視聴者STNさんに「こんばんは!」

*視聴者の、BGMの音量を控えめにするようにとの指摘書込み紹介

*新コーナー「どうでしょう 億万長者への道」:〔メインMC:タカポンさん〕

・タカポンさん、「ロト用ビンゴマシーン」を取り出しプレゼン開始:
 「ロトマシーン」でロトの数字を選んで運を引き寄せよう! 

・ロトの説明
 1.ロト7:最大10億円 約1千万分の一の確率
   1~37の数字から異なる7個を選ぶ

 2.ロト6:最大6億円 約6百万分の1の確率
   1~43の数字から異なる6個を選ぶ

 3.ミニロト:最大1千万円 約17万分の1の確率
   1~31の数字から異なる5個を選ぶ

・タカポンさん:さあどれを選びましょうか?
 グラハムさん:そりゃ、一番高額なのだろ

・高額当選したら何を買うか談義
 グラハムさん:高級自動車3台 ホ○ダジ○ット 一人乗り用ドローン
 タカポンさん:夢は後で語ろうよ

・ルール(試案)
 1.抽選は隔週 発表は次週
 2.3人各自、抽選を行い購入する
  ⇒グラハムさん:視聴者にとっては退屈では?
 3.5千円以下は視聴者プレゼント景品を購入
   (千円以下はストック)
 4.5千円~15万円は400回イベント用にストック
 5.15万円以上は3人で平等に分配

・STNさんの書込み紹介:
 「モーターカイトなら、滑走路が少なくて済むよ。」

・グラハムさん:カイト君には?
 タカポンさん:4等分にしてもいい
 グラハムさん:カイト君の将来に役立つものに
 ⇒カイトさんに「将来何に成りたい?」と質問
 カイトさん:趣味の映像を福祉の分野で応用できないか考えている
       「カメラが欲しいなあ」
 グラハムさん:じゃあ、それにしよう!
        カメラは幾らぐらいのが欲しいの?
 カイトさん:欲しいのはS社の本体40万円、レンズ20万円のカメラ一式

・常連視聴者ECCさんに、「こんばんは!」

・グラハムさん:何等以上は幾ら方式では?
 タカポンさん:調べて来週発表します

・タカポンさん:視聴者にはどうする?

・タカポンさん:この「ロトマシーン」は人気で品薄

・タカポンさん:「奇跡の集まりでもある
         どうでしょうメンバーに
         再び奇跡は起きるのか!!」
・グラハムさん:一度目があったのか?
 タカポンさん:この4人がこうして集まっているのは奇跡です!

・タカポンさん:来週から実施予定です!

・グラハムさん:確率はある、ゼロではない
 タカポンさん:ゼロだったら誰も買わない!

・コニケンさん:夢があっていい

・グラハムさん:乗れるドローン買う
 タカポンさん:日本じゃダメ 保険下りん
 グラハムさん:航空法上の問題 上限150メートルまで可(但し無人飛行の場合)
        まず、輸入できないかもしれない
 タカポンさん:電池? 充電するのにどれくらい時間掛かる?


*コニケン的スイスの歩き方Part2 フランス~スイス
 【コニケンさん旅行記の続きです】

・シャルル・ド・ゴール国際空港に到着
 アルザス地方⇒スイスに移動
 ワイン街道が有名 民族舞踊も

・空港についてからの移動を考える必要がある
 鉄道で行く 指定席を事前予約
 入国審査にどれだけ時間がかかるかが問題
 イミグレの時間を事前に調べていた
 午前中、特に早朝はアジアからの便が多い
 係員が一人しかいないので、まったく進まない
 空港だったら英語が通じる
 ロンドン・ヒースロー空港も入国審査が長い
 テロ対策?
 なんとか抜けてぎりぎりで列車に乗った
 陸路も使うべし! アプリ・ネットも駆使すべし
 TVGでストラスブールへ(約2時間)
 両替について:
  トラベラーズチェック 今は発行していない
  昔のが使えなかった

・写真1:ストラスブール駅構内
     観光中、スーツケースは預けるべし!

・写真2:ストラスブール大聖堂 登れる

・写真3:川の中州の遊覧船
     街ごとのパス・カード類利用
     これも要事前調査

・コルマールへ移動
  ワイン街道真っ只中
  TGV 要予約
  ローカル線 アプリで直前に購入

・ヨーロッパはこの時期(5月上旬)は夏時間
 朝9時が日本の7時? サマータイム?
 2時間ぐらいずれている
 お店は18時に閉まります

・コンビニはない 昔の小さい食料品店・雑貨屋を利用
 
・写真5:コルマールの建築「プフィスタの家」
 「ハウルの動く城」のモティーフ
【参考】ハウルの動く城のモデルと言われているフランスの街『コルマール』

・写真4:ワイン コルマール アルザスワイン ほとんど白
     一杯5ユーロ前後 日本で飲むともっと高い
     お店で飲むと高い ボトルで購入すると安い

・写真8:夕食
 レストランに勇気を出して入るべし!
 言葉通じない ハードルが高い⇒場数を踏むしかない
 英語のメニューが無いのが大変
 スペイン旅行はバスク語・カタルーニャ語で大変だった
 事前に食べるものを決めていく
 トリップアドバイザー利用
 スマホの写真見せて注文!

・勇気を持って「あそこに座りたい」と言えば対応してくれる
 海外では自己主張しないと、いいように扱われる
 ⇒タカポンさん:おもてなしの心なんてない?

・写真9:夜9時半にようやく暗くなる

・写真6:ワイン街道のリクビル
     ワインナリーを回っるのはレンタカー 
     自転車 ウォーキングもあり
     タクシー高い バスは便数が少ない 学校休みは運休
     フランス全体でズラしながら学校が休む
     たまたま休みの時期に当たった

・ワインの試飲 言葉が分からないと楽しめない

・写真7:ワインのボトル
     せめて英語で会話しないと楽しめない
     感想を言えない
     ミスカ・ダルザス マスカット 甘いと思っていたら…

・ポケトーク忘れた⇒Googleの翻訳利用

・クラウド上のSIMが発売されるらしい

・STNさんの書込み紹介:ワインを飲めない私には見るとこないな。
⇒コニケンさん:自転車が楽しめますよ

・試飲はタダ

・アルザスからスイスへの移動で大問題
 4月~6月 フランスの鉄道がストライキ
 すべてを止めていない 昼間は動いていない

・結局は鉄道使ってバーゼルまで移動
 国境の街 時計の見本市で有名

*ここで花屋のケンちゃん登場

*グラハムさん;「三原城築城450年祭」について問題提起
・1567年の根拠は? その頃、工事が始まったということでは?

・YMさんの書込み紹介:音楽活動に完全復帰したら、BGM提供しましょうか?

・グラハムさん;去年の「築城450年祭」は間違いでは?

・タカポンさん:確かな文献等が残ってないからでは?
        来年も築城450年祭ができる?

・グラハムさん;去年のは430年祭りでは?
        やっさ踊りの始まりとの整合性は?

・コニケンさん:グラハムさんのライフワークにすれば?

・YMさんの書込み紹介:当時の書簡・日記等が残っていれば確認できますけどねえ

・グラハムさん;明日が小早川隆景公の命日なのは確か

・コニケンさん:グラハムさんとYMさんに徹底的に調べてもらおう

・タカポンさん:この話、これ以上ひっぱる?

・次回のゲスト紹介

*番組終了前のお別れ挨拶
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通勤電車内の悲劇 [戯言(日常)]

「コーヒーがない!」女性客が大暴れ... 中央線遅延トラブルの一部始終目撃談


首都圏の通勤電車内では、「お前、俺の背中押しただろ!」、「濡れた傘、持ち込むな!」レベルで口論となるのは日常茶飯事です。

駅構内のトイレで用を足していたら、「お前、とろいんだ! とっとと場所を譲れ!」と、背中を蹴られたことがあります。まったく訳が分からないよ…

あと、高校生に「お前、とろとろ歩いてるんじゃねえよ!」と絡まれたこともあります。
(この時は、駅構内のスタッフさんが通報して下さって、事なきを得ました)

電車から降りる動作が遅いとか、ねちねち嫌味を言われたこともありますね。

何故そうなるでしょうか?

別に「絡まれやすいオーラ」を発している訳じゃないですよ。

ただ、私、左半身の骨(関節)数箇所に重度の障害があり、同じく左半身の神経と血流に軽度の障害があります。

東京都から4級の身体障害者手帳を受給しています。

でも、見た目は健常者とほとんど変わりはありません。

普通に起き上がれたり、歩いたりできますし、日常生活で不自由を感じることはほとんどありません。

ただ、身体の左右のバランスが不均衡な身なので、体を動かし始める初動の動作が、健常者と比べると若干遅いかもしれません。

朝の通勤時間帯の「1分でも遅れまい!」と殺気立っている車内・駅内では、体動かす初動時間が遅い私の存在を、疎ましく思われる方がおられても不思議じゃないです。

私に絡まれた方々に対し、カバンの中から障害者手帳を取り出して、「こういう不自由な身なので、どうかお許し下さい」なんて、朝の通勤時間帯にそんなことする余裕はないです。

そもそも、状況によっては、「カバンの中から障害者手帳を取り出す」ことすら、とんでない時間がかかることがあるのですから…

まあ、この件に関して結論はないのですが、首都圏に住むのは、そろそろ限界かなと思う今日この頃です
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M3-2018秋 サークル参加企画書(第1稿) [イベント参加]

今回もサークル「東京近郊風景」でサークル参加予定です。

【イベント概要】

 開催日時 2018年10月28日(日) 11:00~15:30 (予定)

 会場 東京流通センター(TRC)第一展示場・第二展示場 [会場アクセス]

 内容 自主制作の音楽/映像作品/音響/サウンドコラージュ/放送劇/同人ソフト等の即売会
   (CD試聴コーナー・映像上映コーナー・企業出展エリア併設)


【企画(第1案)】

・今回はレギュラースペースではなく、音出し可能なフリースペースで参加

・スペースはシングルかダブルなのかは検討中。多分、ダブル?

・小音量スペースにて自動作曲するアプリをタブレットで演奏予定

・演奏は30分ごとにOK⇒NGの繰り返しなので、演奏ごとに使用するアプリを変えてみる?

・環境音楽/アンビエント関連の基本書を20冊ほど持ち込んで、簡易図書室を開設
(1960年代出版の環境音楽入門書もあるよ!)

・図書はスペース内および周辺でのみ無料閲覧可

・「思索のための音響空間」がコンセプト?

・物販もあります。新譜もご用意いたします。

・皆様、どうかご自由にくつろいでくださいね…


【後記】いろいろと思うところがあり、次回のM3秋のサークル参加を見合わせることにしました。

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最近の音楽界で生じた2つの出来事 [戯言(音楽)]

一つは森田童子さんの訃報。

森田童子さんは、「これだけ凄い表現者がいるのだから、私なんぞが出る幕はない!」と、高校生だった私に「音楽を通じて何かを伝えよう」という行為を断念させた一人です。

70年代中期の同時期、佐井好子。谷山浩子、山崎ハコなどの「個性的過ぎる」シンガーソングライターが他にも存在していたので、この人たちに圧倒されて、「私なんぞが出る幕はない!」と思い至っても不思議じゃないでしょ?

もう一つは、RADWIMPSの「HINOMARU」に対する反日勢力(?)からの抗議。

このバンドの立ち位置がよく分からなかった五十路にとって、下記リンク先は考えさせるところが多かったです。

RADWIMPSの HINOMARUを正しく聴いてみてよ

そもそも論として、「音楽を通じて何かを伝えよう」という行為自体に懐疑的な私に、「いや、そうじゃないんだよ!」と更なる探求の糸口となる問いを突きつけられたように思う。

なんだか「もやもや」した思いを抱きながらも、それを論述に組み立てるのは容易じゃないな。

ただ、音楽を聴く/創ることに対して、根本から考え直す必要をひしひしと感じている今日この頃です。
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音楽の自食症候群批判 [戯言(音楽)]

「ほとんどの人は30歳になるまでに新しい音楽を探さなくなる」英国人対象の調査結果


この記事に対する某SNSでの知り合いのコメント;

 「リスナーはこれでもいいと思うが、ミュージシャンはこれダメだろ。」
 (注:投稿者ご本人の了承を得て引用しています!)

私が日本のアマチュア音楽家で最も尊敬する方のCD所有枚数は20枚足らずです。

この内、8枚は細野晴臣監修「ETHNIC SOUND SELECTION」ですね。

基本、他人がどんな音楽創ろうが、まったく我関せずを突き進んでいる方です。

私のような凡庸極まりない音楽家もどきは、日々新しい音楽を追っかけしても、大して成果をあげていないのに…

この方は、この方でなければ表現できない孤高の道を突き進んでいます!

私を含む周囲の何人かは、この方に新しい音楽を聞かせようと尽力したことがありました。

そうすれば、もっともっと新しい斬新な音楽を生み出せるだろうという漠然たる期待を抱きながら…

でも、なに聞かせても、「面白いよね」で終了。

基本、他人がどんな音楽創ろうが、まったく我関せずを突き進んでいる方なんで…

ここで私たちは悟りました。

この方の音楽制作の糧となっているのは、日々の生活体験のあれこれであって、パッケージ化されて世に出回っている音楽ではないことを…

音楽家が参照すべきなのは、先行する音楽ではなく、日々感じ思い至った経験の蓄積であると!


【注記】当然のことながら、パッケージ化され世に出回っている音楽も、日々感じ思い至った経験の中に含まれます。
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非対称な日 [戯言(日常)]

ああ、また、やっちまった…

朝、目ぼけたまま出勤。自宅を出て3分経って気付いたこと。

それは左右違う靴履いていること。

しかも違う色。誰が見てもすぐ分かるじゃないか。

でも、引き返して履き替える時間がない…

私の場合、年に数回あることですが、とても恥ずかしい想いを抱きながら通勤しました。

ちなみに職場では安全靴の着用が義務付けられているので、気まずい想いをしたのは往復の通勤の間だけでしたよ。
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音楽愛好家の思い上がり? [戯言(音楽)]

はい、皆さん、今晩は!

今夜も「面倒かつ痛い五十路」の私が、「東京の地方都市」よりお届けします。

さて、今宵、俎上に載せるのは、ネットで目にした下記インタビュー記事です。

「音楽がわからないやつは世の中のことがわからない」と僕は思う

「音楽好きにありがちなドグマですが、「音楽がわからないやつは世の中のことがわからない」と普通に思っていたりいます。」

いやはや、音楽好きの一人としては喝采を叫びたいし、面映いし、なんだか微妙な気持ちです。

「世の中で起きる変化というものは、特にデジタル以降のテクノロジーの分野においては、音楽が最初に直撃するんです」
「音楽を出版や映画が後追いして、その後にものすごく遅れて重工業や他の業界で同じことが起こっていく。だから、時代の試金石として音楽を見るべきなんです。」

うーむ。

これって、インタビュー受けている方の「感想」に過ぎませんよね?

上場企業の化成品メーカーに勤務している私個人の「感想」としては、高度成長期に「重工業」に分類されていたこの業界で構造変化を起こしつつあるバイオマテリアル・バイオミメティクスなど「生物規範工学」が、音楽に起きている変化とやらを後追いしているとは、とても考えられませんが…

もし、音楽が生物規範工学を先取りしているのなら、具体例を挙げてみて反証してくださいね!

さて、先に引用した、「音楽がわからないやつは世の中のことがわからない」…

この種の言説の問題点の一つは、「音楽」の箇所を他のジャンルに入れ替えてみても、論述として成立してしまうことです。

試しに列挙してみましょう。

 「建築がわからないやつは世の中のことがわからない」
 「演劇がわからないやつは世の中のことがわからない」
 「映画がわからないやつは世の中のことがわからない」
 「マンガがわからないやつは世の中のことがわからない」
 「アニメがわからないやつは世の中のことがわからない」
 「ラノベがわからないやつは世の中のことがわからない」
 「アイドルがわからないやつは世の中のことがわからない」

このあたりは、各種表現ジャンルの業界内で、暗黙の共通認識として通用していても、おかしくはないですよね?

自分が思い入れのあるジャンル・対象にあまり関心のない他者を上から目線で否定する。

まあ、よくあることですよ。

更に続けますよ。

 「帝国憲法がわからないやつは世の中のことがわからない」
 「カレーライスがわからないやつは世の中のことがわからない」
 「ラーメンがわからないやつは世の中のことがわからない」
 「ミミズがわからないやつは世の中のことがわからない」

「帝国憲法」云々は、保守派の憲政史家が、実際にそのように主張されています。

「カレーライス」云々は、西欧列強のインド植民地支配とその抵抗運動の一齣として重要な役割を担っています。
(「恋と革命のカリーライス」!)

「ラーメン」云々に関しては、食品名と土木工学の用語とで紛らわしいのですが…

前者だとしたら、食を通じた中華文明の世界進出の考察に及びます。

後者だとしたら、ドイツ語で「額縁」を意味するこの工法に抜きには土木建築は成り立たないでしょう。

さて、私個人が一押しなのが、「ミミズがわからないやつは世の中のことがわからない」。

土壌、ひいては地表の生態系の維持に、ミミズさんたちがどれほど貢献していることか!
【参考】大型土壌動物(ミミズ)による土壌浄化の可能性

しかも環境負荷の高い物質を植物が浄化する前段階で低負荷化する事例も報告されているではありませんか!
【参考】重金属を食べる“スーパーミミズ”発見

「音楽好きにありがちなドグマですが、「音楽がわからないやつは世の中のことがわからない」」と発言されるのは、大いに結構。

でも、人類登場以前から地球の生態系維持に貢献されているミミズさんたちのことも、少しは理解してあげた上で、一歩どころか数万歩引いた地点から、発言して下さいねえ…


【追記】
4月刊行の初の著書『さよなら未来 エディターズ・クロニクル 2010-2017』(岩波書店)を読めば、著者の若林恵氏が、ミミズさんたちを差し置いて「音楽を宣揚する」理由が理解できるかもしれないので、今月末にボーナスが支給されたら購入してみます。
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第328回三原どうでしょう鑑賞記録 [三原どうでしょう鑑賞記録 2018年5月~12月]

第328回三原どうでしょう 2018/06/04

 MC:
  グラハムさん
  コニケンさん
  タカポンさん
  
 スタッフ:
  カイトさん(オペレーター、声のみ出演)

 ゲスト:
  三原自主映画監督 内田勝彦氏

 2018年6月4日 20時より冨士写真館から生放送配信開始


【番組内容】

【注記】
 当初告知されたサブタイトルは「コニケン的スイスの歩き方Part2」でした。

・前口上:なし

・タカポンさん:旅行と野球には興味は無い
 カイトさん:ボクも興味ないです
 グラハムさん:野球には興味はなくても、カープは応援せないかん!
        それが「地元愛」!←これ重要

・タカポンさん:ビールの売り子の女の子談義
 ⇒女性から「キャバクラみたいで不健全」との抗議

・タカポンさん:あと十年後、キャバクラが消滅する?

・ノーパン喫茶談義
 グラハムさん:行ったことはない! TVで見ただけです!←これ重要

・グラハムさん、三原でかつて営業していたランジェリーパブについて語りだす
 ⇒タカポンさん:その話、大丈夫なの?

*ここで内田監督登場
 タカポンさん:今話題の「内田監督」です
 内田監督:あちらは「元監督}です!←これ重要

・内田監督:大手カラオケが事業撤退した
      黒字化できる事業ではなくなった
【参考】なぜ「シダックス」だけが大量閉店に追い込まれたのか?

・グラハムさん:若い頃はカラオケに批判的だった
        大学生時代、スナックのカラオケが大嫌いだった
        三原に帰ってから、その反動が…

・以下、カラオケ談義が続きます
 カイトさん:タブレットで用が足りる
 タカポンさん:コニケンさんが好き ボーカルの練習場代わり

・グラハムさん:東京のキャバ嬢の月収数千万円?
 タカポンさん:地方とは規模も料金設定も異なるから
 グラハムさん:病んどるなあ…

・「病んどるなあ」つながりでユーチューバー談義
 グラハムさん:会社化して上場もしている
 内田監督:広告収入が主 収入が少なくなっている
 グラハムさん:再生回数の最低条件が厳しくなっている
 タカポンさん:アメリカの人気ユーチューバーは踊りながらバイオリン弾いている

*帰ってきたどうでしょうニュース:〔メインMC:タカポンさん〕

1.「脳から恐怖体験を消し去る技術を開発中」
  スウェーデンの大学チームが研究中
  犯罪被害者には良い技術
  子供は恐怖によって危険行動が抑制されるのに、いかがなものか?
 内田監督:法規制が後追いになるのが問題
      悪用が怖い

2.「アメリカで導入が進む殺人者を予測するアルゴリズム」
  服役した人に対する保護観察官の代わり
  あくまでも再犯防止のための予測でしかない
 グラハムさん:過去の膨大なデータからパターンを抽出している
        要はエキスパートシステム
  6万件以上の犯罪データから再犯率を予測
  100人の受刑者から将来的に殺人を犯しうる8人を見分けた?、
  そう、主張しているだけです←これ重要
 グラハムさん:深層学習によるパターン抽出の限界を指摘
 内田監督:人間がAIに依存するようになるのが怖い
 グラハムさん:人間よりAIの方が信頼性が高い事例が出始めている
【補足】グラハムさんは大学院でAI研究を専攻されていました

・以下、シンギュラリティ・ポイント談義
 *AIが人間の思考を超える技術的特異点に2045年に到達と予想されています
 グラハムさん:何をもって人間を超えるのか基準が曖昧

・夏休みの自由研究・工作談義

3.「アメリカの高校生がガラクタを集めて核融合に成功」
  自宅に原子炉を作った!
  太陽より高い二億度のプラズマを発生させた
 グラハムさん:ご近所合わせて皆被爆した可能性を指摘
【参考】太陽を創った少年@早川書房オンライン

4.「クレヨンしんちゃんの声優さん引退」
 *タカポンさんの幼いお子さんたちは、ドラえもんの新旧声優の声の違いを
  違和感無く自然に受け入れているそうです
 内田監督:『宇宙戦艦ヤマト2202』に尾道高校卒業生が出演
      演劇部出身期待の若手声優
 *細谷佳正さんです(内田監督からご教示いただきました。記して感謝します)
【参考】細谷佳正@Wikipedia
    YOSHIMASA HOSOYA 細谷佳正公式サイト

・STNさんの書込み紹介:
 「書き込み画面の入力方法が変わったみたいです」

・YMさんの書込み紹介;
 「書き込める?」
 「こんばんは。今日はちゃんと見れていますよ。
  ただ、謎のBGMが聞こえます???」
 ⇒タカポンさん:カイトさんが著作権フリーの音源を流しています
【補足】YMさんは昨年7月末から書込みできない状態が続いていました。

・タカポンさん:今、11人の方が視聴されています
 グラハムさん:コニケンの海外旅行話を楽しみにしているのでは?
・一同、常連視聴者のMCCさんに、「こんばんは」
・グラハムさん:コニケンが来ん

5.「ヒトラー南米亡命説否定される」
  DNA鑑定の結果、ヒトラーの遺体は本人だった!
 グラハムさん:なんでそれが分かった?
        何と照らし合わせた?
  ロシアで保管されていた遺骨の鑑定結果から
 *詳細は不明だそうです
 グラハムさん:影武者が何人もいた

・以下、戦国時代を中心に影武者談義

・MCCさんの書込み紹介:
 「(引越し先近くの)篠山城跡にも来てねー♪」
 ⇒グラハムさん:篠山城にも「天空の城」竹田城にも行ったことがある

*番組開始から既に50分近く経過 コニケンさん来ない

・ロコドルイベント紹介:
 6月10日(日)にポポロでロコドル・ライブ
 *ロコドル=ローカル・アイドル
【補足】詳細は下記リンク先をご覧下さい
 BINGOロコドルパーティー公式サイト

・かつて三原で活動していたロコドル談義
・タカポンさん:引退するロコドルのドキュメンタリーを見た
・グラハムさん:福岡・鳥取など遠方のロコドルが三原のイベントに参加している
        手作り感が満載 そこが魅力
 
*内田監督トーク
 次回作準備中
 7月を目処に脚本の決定稿を完成させる予定
 前作は45ページ 次回作は既に60ページ 

 グラハムさん:演技しながら喋るのが大変
 内田監督:それが演技だろ!
*今回も「三原どうでしょう」MC三人は出演されます!
 内田監督:今回は半年くらい時間かけて、じっくり・ゆっくり撮影したい
      監督兼プロデューサーの立場から脚本を何度も書き直した

・YMさんの書込み紹介:
 「ロコドル特集(第323回)はゲストさんのトークが初心者にも分かりやすい神回!」

・タカポンさん:これ以上喋るとネタバレ?
 内田監督:室内撮影が主、屋外撮影もあり
・三原城でも撮影?

・タカポンさん:尾道のMさんゲスト出演を実現しよう!

*ここでコニケンさん登場(番組開始から1時間1分経過…)

・視聴者の書込み紹介:
 MCCさん:コニケンさん、遅いよ!
 STNさん:コニケンさんの話は、次回に持ち越しですね

・コニケンさん:旅行話は準備篇に続く旅行篇を
        アルザス篇・スイス篇の二回に分けてお話しします
        ゲストがいない回にお話しします

*番組終了前のお別れ挨拶


*関連リンク:みはらムービー・プロジェクト
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