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細野晴臣さんの無印良品BGM [戯言(音楽)]

YMOを特集した1時間番組が英ネットラジオ局NTS Radioにて配信


YMOに関しては、1978年のデビュー直後からNHK-FMなどで聞いてはいました。

だけど、最初の印象は「いまいち」でした。

まあ、高校生だった当時の私は、「クラフトワークなんぞは生ぬるい! カン、ノイ! クラスター、ハルモニアを聴いてこそ、真の電子音響ロックファン!」なんて、四国の田舎町で粋がって独り悦に入っていた「面倒かつ痛い奴」でしたから…

四つ年下の弟君は、そんな高二病発症中の兄とは違って、「良いものは良い、悪いものは悪いと」と公平に判断できる常識人だったので、早くから注目していました。

坂本龍一『B2 UNIT』(1980年)も公平かつ明大な弟君から教わったぐらいでしたから、ああ恥ずかしい。

本気で聴き始めたのは『テクノデリック』(1981年)からかな…

1981年発売の『BGM』『テクノデリック』の二枚は、今でも愛聴しています。

でも、本音を言うと、YMOそのものより、メンバー三人のソロ、ユニット、コラボレーション、プロデュース作品群の方が大好きです!!

YMOに限らず、海外から日本の1980年代電子音響作品(テクノ・アイドル大好き!)に光があたるのは大変好ましいことです。

と言うのも、この国の音楽業界を支配している(?)「はっぴいえんど~YMO史観」に対して、海外からなら別な切り口で日本のポピュラー音楽史を再評価できる可能性があるからです。

(五十路になっても相変わらず「面倒かつ痛い奴」ですね、私は…)

そんな軽度のYMOアンチで、だがしかしソロ作品などは大好きな「面倒かつ痛い奴」の私が、上記番組に注目した訳、

それはスバリ、1曲目の選曲です!!!

 HAROUMI HOSONO:Muji Original BGM

細野晴臣さん最初期のアンビエント作品です。

いや、素晴らしい!!!!

選曲者のAnuさんが、どのような経歴の持ち主なのかは、まったく存じ上げません。

でもでも、細野晴臣さんの数多い楽曲の中から、まずこの曲をセレクトしたセンスには脱帽です!!!!

タイトルから分かるように、この曲は発足直後の「無印良品」の店内BGM用に制作されたものです。

無印良品の店内BGM楽曲は、1984年9月発売のカセットブック『花に水』(冬樹社)として発売されています。

でも、でも、この「Original BGM」は収録されていません!!!!!

(ネット上であたかも収録されているかの如き記述が散見されますが、間違いです、残念!)

この曲が晴れてCD化されたのは2000年6月です。

無印良品の店内BGMを収録した三枚組アルバム『MUJI BGM 1980-2000』

このオムニバスアルバムのディスク!・トラック1に収録されています!!!!!!

やった~~~!!!!!!!

このCD発売以降、無印良品は店内BGMをシリーズ化し、今や20枚を超えています。

ただ、残念なことに、このアルバムは無印良品CDシリーズの中で唯一廃盤なんです(涙)

無印良品は「MUJI」ブランドとして海外展開しており、とりわけ英国での評価が高いようですね。

ただ、色々と調べてはみましたが、このCDが海外で発売されていたかどうかは分かりませんでした。
【参考】Various ‎– BGM | 1980 - 2000@Discogs

ロンドン在住のAnuさんが、どのような経緯でこの曲の存在を知ったのか、とても興味があります。

そして、何故この曲をYMO特集の第1曲目に選んだのかも。


【補足】
細野晴臣さん一連の無印良品BGMでソフト化されている4曲
 1.「Talking」(『花に水』A面)
 2.「Growth」(『花に水』B面)
 3.「Original BGM」(『MUJI BGM 1980-2000』収録)
 4.「Talking -BGM Ver.-」(『MUJI BGM 1980-2000』収録)


【補足2】
細野晴臣さんの一連の無印良品BGMの中で最も好きなのは、『花に水』B面収録の「Growth」です。

【追記】
私が1984年当時に西武百貨店などで聞いた記憶があるのは、この曲だけです。
カセット・CD収録の他の曲を店内BGMで聞いた記憶はないんです…
TALKING カセット版 細野晴臣
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